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イノシシに乗る守護神!多くの武士に信仰された摩利支天

2019年01月05日

到るところで戦が起こり、激しい争いの絶えなかった戦国時代。

そんな時代に、多くの武士たちに信仰された仏教の神様がいました。

それは、イノシシに乗ったユニークな姿が印象に残る「摩利支天(まりしてん)」です。

現在でも、日本各地に摩利支天が祀られた寺院があり、護身除災や開運勝利などのご利益を求め、多くの方が参拝に訪れています。

こちらでは、そんな摩利支天の特徴や、仏像の魅力についてお伝えします。

負けられない勝負事があるなら、摩利支天に願掛けをしてみましょう!

 

摩利支天とは

「摩利支天(まりしてん)」は、仏教における守護神です。

「天部」に属する神様であり、主な特徴としては陽炎が神格化されて生まれた点が挙げられます。

 

摩利支天はもともとインドで生まれた女神でした。

サンスクリットでは「Marici(マリーチ)」という名前があります。

このマリーチという名前には、「太陽光線」という意味があり、陽炎から生まれた摩利支天の由来に通じるものがあります。

一部では、摩利支天を梵天や生天の子どもと考える説もあるようです。

 

その一方で、日本における摩利支天は、中世に多くの武士たちから信仰を集めたことで有名です。

たとえば、戦国武将のなかでも知名度の高い前田利家は、摩利支天の仏像を兜の中に入れていたという逸話が伝えられています。

 

このように武士から人気のあった摩利支天は、戦いに強く決して負けないと信じられていたようです。

その理由は、摩利支天が太陽を背後にして戦うからだといわれています。

陽炎から生まれた神様である摩利支天は、太陽を背後にすることで姿が見えなくなり、戦いに有利になれるのです。

 

摩利支天の特徴とご利益

陽炎から生まれた不思議な摩利支天ですが、そのご利益としてたいへん特徴的なのは、“傷つけられない”というものです。

これは、摩利支天が実体のない陽炎から生まれた神様であることと関係しています。

「護身除災」のご利益が信じられているため、身を守りたいときは摩利支天に肖ってみると良いかもしれません。

 

摩利支天は、前田利家のほかにも多くの戦国大名からの信仰を集めていました。

たとえば、楠木正成・山本勘助・大石内蔵助はその一例です。

とりわけ、前田利家は豊臣家の五大老となり加賀藩が栄える礎を築くなど、生前にたいへん多くの功績を残しています。

信仰すれば勝負事でも強い力を発揮してくれるでしょう。

 

摩利支天は女神ですが、仏像によっては男神として表されたり、複数の顔や腕のある姿で表されたりします。

摩利支天の仏像のユニークな特徴として注目したいのは、イノシシに乗っていることです。

足が速く素早いイノシシに乗ることで、摩利支天はより一層に傷つけられにくくなると信じられています。

 

摩利支天が祀られているお寺

国内には「日本三摩利支天」と呼ばれる寺院があります。

ここでは、摩利支天が祀られているお寺のなかでも、特に有名な3つをご紹介します。

 

宝泉寺

石川県金沢市にある「宝泉寺」は、加賀藩主である戦国大名、前田利家の秘仏であった摩利支天が祀られているお寺です。

金沢城とその城下町を見守るため山頂に置かれたお寺であり、勝運上昇などのご利益が信じられています。

 

徳大寺

東京都上野にある「徳大寺」は、この土地で四百年続く歴史あるお寺です。

安置されている「開運大摩利支尊天像」は、聖徳太子が手彫りしたとも言い伝えられています。

開運勝利の守護神として信仰を集めています。

 

建仁寺塔頭 禅居庵

京都にある臨済宗のお寺「建仁寺塔頭 禅居庵」では、秘仏である摩利支天が七百年近くにわたり祀られています。

境内には「摩利支尊天堂」というお堂があり、開運勝利のご利益で信仰されるほか、生まれが亥年の方が参拝に訪れています。

 

摩利支天の仏像をインテリアに!

多くの戦国武将たちに信仰され、古くから日本で人気のあった摩利支天。

陽炎から生まれたからこそ“傷つけられない”という一風変わったご利益があり、寺院によっては勝利の守護神として信じられています。

そんな摩利支天の仏像を、インテリアとしてご自宅に飾ってみてはいかがでしょうか?

 

仏像ブランドのRIYAK(リヤク)には、坐像と立像という2種類の摩利支天像が用意されています。

それぞれの仏像は、さらに木の質感を生かした無彩色のものと、鮮やかな彩色済みのものと、選べるようになっています。

バリエーションのある摩利支天像のうちで、お好みの仏像をお選びいただけるのが魅力です。

 

現代人のライフスタイルには、意外とたくさんの勝負事があります。

勝利の守護神である摩利支天のご利益に肖るためにも、インテリアとして仏像を楽しむためにも、

ぜひお気軽にRIYAKの摩利支天像を生活空間に取り入れてみてください!

 

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イノシシに乗った女神こと摩利支天は、陽炎から誕生したインド生まれの仏教の神様です。

護身除災のご利益があることから、戦国武将にも信仰されていました。

RIYAKの摩利支天像は、立像と坐像いずれも美しい仕上がりとなっています。

本格的な仏像をインテリアとしてお気軽にお楽しみください。

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