RIYAK

お地蔵様や観音様も「菩薩」だった!
覚えておきたい菩薩像の種類

2019年05月17日

Japanese stone statue Ksitigarbha Bodhisattva in garden.

 

民間で信じられている「お地蔵様」や「観音様」は、

実はどちらも同じ「菩薩」に属しています。

仏教の世界観では、いずれ悟りを開く存在として、

偉大な力を持っている菩薩。

そんな菩薩の仏像には、一体どのような種類があるのでしょうか?

今回は、気になる菩薩についてご紹介します。

 

菩薩とは

 

仏教における「菩薩(ぼさつ)」とは、

将来的に悟りを開くことが約束された存在です。

如来・菩薩・明王・天部という仏教の世界観では、

「如来」に続く2番目の位にあたります。

修行ののちに悟りを開いた菩薩は、如来となります。

「菩薩」という名前は、

サンスクリットの「ボーディ・サットヴァ」を日本語に置き換えた

「ボダイサッタ(菩提薩埵)」を略したものです。

「菩提」には「悟り」という意味があり、

「薩埵」には「生きる者」という意味があります。

修行中の身とはいえ、菩薩はすでに修行を救う力を持つ偉大な存在です。

特に、現世利益などのご利益が信じられている菩薩は、

民間でも高い人気を誇り、

信仰を集めていることが多いといえます。

 

代表的な菩薩の種類

 

菩薩には種類があります。

ここでは、代表的な菩薩の種類をご紹介するとともに、

それぞれの特徴についてお伝えします。

 

地蔵菩薩

よく昔話などに登場し、

民間で「お地蔵様」と呼ばれて親しまれているのが地蔵菩薩です。

地蔵菩薩は、

六道でさまようすべての衆生を救うために、

複数で登場することが多くなっています。

「六地蔵」が6柱で並んでいる様子を、

どこかで見かけたことがあるかもしれません。

人間が巡るといわれる六道

(天道・人間道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道)の中で、

もっとも悪い場所として知られるのが「地獄」です。

地蔵菩薩はそんな地獄に落ちた衆生まで救おうとすることから、

民間で頼りにされ多くの信仰を集めています。

なお、釈迦の入滅から56億7千万年後には弥勒菩薩が現れるといわれていますが、

それまでは地蔵菩薩が衆生を救ってくださると信じられています。

 

観音菩薩

観音菩薩とは、救いを求める衆生の声を聞き、

救ってくださる菩薩のことです。

音を聞くという意味から「観音」という名がつけられました。

民間では「観音様」と呼ばれて親しまれている存在です。

そんな観音菩薩の特徴は、さまざまな姿に変身できること。

なんと三十三の姿に変身するといわれています。

たとえば、

「千手観音」「馬頭観音」「十一面観音」などはいずれも観音様のひとつの姿です。

それぞれ見た目の特徴が大きく異なりますが、

観音菩薩であることに変わりありません。

観音菩薩が人気を集める理由のひとつは、

現世利益が信じられていることでしょう。

寺社の中には観音菩薩を単独で祀るところもありますが、

阿弥陀如来の左脇侍になることもあるようです。

 

弥勒菩薩

弥勒菩薩は、56億7千万年後に如来になるといわれている菩薩です。

仏教の開祖である釈迦の次に悟りを開くといわれています。

この「56億7千万年後」という時間は、

太陽系が消滅するといわれる時期とほぼ重なっているようです。

仏像としては半跏思惟像が有名であり、

半分足を組んだ姿勢で思索していらっしゃいます。

この姿勢には、何かあったらすぐに立ち上がれることから、

衆生をいつでも救いに行けるという意味合いがあります。

 

文殊菩薩

文殊菩薩は、人々に智慧を授けてくださるといわれる菩薩です。

釈迦三尊像では、釈迦如来の脇侍となります。

大きな獅子の背中の上で、蓮華座に座っているのが特徴です。

ご利益として「学業成就」などが信じられていることから、

民間では受験生や学生をはじめとして、

学問の道へ進む人たちから頼りにされています。

 

RIYAKの菩薩像

仏像ブランドのRIYAKには、

観音像のラインナップがあります。

ご自宅の生活空間を彩るインテリアとして、

ぜひ仏像を取り入れてみてください。

 

    • 五大虚空蔵…
    • 中央の白、東方の黄色、南方の青、西方の赤、北方の黒紫という、
    • 5色の菩薩の群像です。
    • 彩色済みの精巧な仏像は、
    • それぞれ色だけでなく持ち物が異なり、
    • 細部に至るまで繊細に表現されているのが魅力です。

 

    • 如意輪観音…
    • 衆生を救うために思索する悩ましい表情から、
    • 柔和で女性的な雰囲気が漂う菩薩像です。
    • 6本の腕に宝珠や法輪を持ち、
    • 六道すべての世界で人間たちを救おうとお考えになっている様子が表されています。

 

    • 馬頭観音…
    • 珍しい憤怒相の観音像です。
    • ほかの観音像の穏やかな表情とは異なる、
    • 迫力のある雰囲気が表現されています。
    • 腕に持つ武器や厳しい表情から、
    • 魔をくだす力を感じ取れる仕上がりが魅力です。

 

    • 弥勒菩薩…
    • 仏教の開祖である釈迦の入滅後、
    • 56億7千万年後に悟りを開く存在。
    • 静かに思索にふける半跏思惟像は、
    • 見ている人の心を落ち着かせてくれます。
    • あたたかみのある木彫りの質感をお楽しみください。

 

  • 五髻文殊…
  • 仏の智慧を象徴する凛々しい獅子に乗り、
  • 蓮華座に優雅に座す姿が特徴的な菩薩像です。
  • 髪を5つに結んだ童子の姿をしています。
  • インパクトのある大きさで、インテリアとしても存在感があります。

 

***

 

よく知られている「お地蔵様」も「観音様」も、

実は同じ菩薩でした。

仏像ブランドRIYAKには、

菩薩像ならではの美しい装飾品の数々が精巧に表現された、

木彫りのインテリア仏像が取り揃えられています。

ご自宅に飾る仏像をお探しなら、

ぜひ菩薩像のラインナップをご覧ください。

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