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法要で身につける数珠!
仏女におすすめのデザインや選び方

2019年06月07日

 

法要に参加するときに自然と身につけている数珠には、

仏様への礼儀としての大切な意味が込められています。

そんな数珠は、仏教の宗派によって種類や形状が異なるため、

適切なデザインをお選びください。

今回は、仏女に欠かせない数珠にまつわる、

基本的な情報をご紹介していきます。

 

仏教の法要で数珠を身につける理由

 

寺院での法要に参加するときは数珠を身につけます。

普段は仏教徒であるという意識がそれほどない方も、

お通夜やお葬式などの法事に参加するときは、

自然と数珠を身につけているのではないでしょうか?

このように数珠を身につけるのは、

仏教徒の正装をするためであり、

仏様への礼儀であると考えられています。

出家をしていない在家の方だけでなく、

僧侶が数珠を身につけているのを見たことがあるでしょう。

特にお寺へお参りする機会の多い仏女のみなさんは、

ご自身の数珠を用意しておくことをおすすめします。

形式にこだわらなくてもお参りはできますが、

心を込めてお参りをするという意味で、

やはり数珠は身につけておいたほうがよいといえます。

なお、数珠は一人の方がひとつ持つのが基本であるため、

基本的に貸し借りをするのは好ましくありません。

この機会に、

法要やお参りをするときに身につける自分だけの数珠を探してみてはいかがでしょうか?

 

知っておきたい数珠の種類

 

一口に数珠といっても、

その種類はさまざま。玉の数や大きさ、素材や形状などに違いがあります。

基本的な数珠の種類についてご紹介します。

 

    • 本式数珠…
    • 仏教の宗派によって形状が定められている、
    • 格式高い正式な数珠のことを「本式数珠」と呼びます。
    • 玉の数は基本的に108個であり、
    • 輪を作る「主玉」のほかに、大きな「親玉」、小さな「天玉」があります。

 

    • 略式数珠…
    • 基本的に仏教のどの宗派でも使える数珠を「略式数珠」と呼びます。
    • 略式数珠のなかにも種類があり、
    • さらには男性用と女性用の違いもあります。
    • パワーストーンや木材など、さまざまな素材から作られています。

 

仏教の宗派による数珠の違い

 

代表的な仏教の宗派と、それぞれの数珠の違いをご紹介します。

 

    • 天台宗…
    • 在家の方のなかでも得度を積まれた方は本式念珠を用います。
    • 一般的には略式数珠や振分数珠がよく用いられています。
    • 主玉の形状が平たいのが特徴です。
    • 108個の平たい主玉、1個の親玉、4個の天玉、
    • 20個の平たい弟子玉、10個の丸い弟子玉があります。

 

    • 真言宗…
    • 在家の方は正式には「振分数珠」という108個の主玉がある二連の数珠を用います。
    • 男性用と女性用で玉の数とサイズは同じです。
    • 主玉は金剛界の百八尊、親玉は御本尊である大日如来の智慧、
    • 天玉は四方四仏や四菩薩を示すと考えられ、数珠が重視されています。

 

    • 浄土宗…
    • 在家の方は正式には「日課念珠」という二連で輪違いの特殊な数珠を用います。
    • 男性用は「三万浄土」女性用は「六万浄土」と呼ばれ、
    • それぞれ玉の数とサイズが異なるのが特徴です。
    • 数珠の玉数にしたがって念仏を唱えられるようになっているなど、
    • 数珠が重視されています。

 

    • 浄土真宗…
    • 在家の方は「門徒数珠」という正式な数珠を用いることがありますが、
    • 数珠の形式には特に決まりがなく、
    • 略式片手念珠や振分数珠がよく用いられています。
    • 一般的に男性は略式片手念珠を用い、
    • 女性は略式片手念珠や振分数珠のほか、
    • 門徒念珠を用いることがあります。

 

    • 日蓮宗…
    • 在家の方は「勤行数珠」という正式な数珠を用います。
    • 勤行数珠には108個の主玉、2個の親玉、4個の天玉、
    • 1個の浄名玉、20個の弟子玉、4個の露玉、10個の数取玉があります。
    • さらに、左右の先端にはそれぞれ2本と3本の房があるなど、
    • 独特の形式をしているのが特徴です。

 

    • 曹洞宗…
    • 在家の方は「看経念珠」という正式な数珠を用います。
    • 108個の主玉があり、そこに銀輪がついているのが特徴です。
    • 大きな輪の部分を二重にして持ちます。
    • 男性用と女性用で構造は同じですが、
    • 玉の大きさや房の形状が異なります。
    • また、臨済宗の看経念珠とは四天玉の位置が異なります。

 

    • 臨済宗…
    • 在家の方は「看経念珠」という正式な数珠を用います。
    • 108個の主玉があり、天玉は親玉から数えて8玉目に2個、23玉目に2個あります。
    • 曹洞宗の看経念珠と異なり銀輪はついていません。
    • 男性用と女性用で構造は同じですが、
    • 玉の大きさや房の形状が異なります。

 

 

 

自分にぴったりな数珠の選び方

 

長く使える本格的な数珠を持っておきたい仏女のみなさんは、

菩提寺の宗派に合わせた本式数珠もぜひご覧になってみてください。

より高価な数珠ですが、生涯にわたり持ち続けるのに相応しいといえます。

ただし、宗派によっては得度を積んだ方が本式数珠を用いる場合があるため、

あらかじめ確認しておきましょう。

その一方で、宗派を問わずに持てる略式数珠は、

デザインにこだわりたい仏女のみなさんにおすすめです。

パワーストーンの色や効果で数珠を選ぶ楽しみもあり、

使い勝手も良いといえます。

お寺の法要に参加する機会が多いからこそ、

ぜひお気に入りの数珠とともにお参りをしてみてください。

 

***

 

仏教寺院へ足を運ぶ機会の多い仏女のみなさんへ向けて、

数珠の種類と選び方をご紹介しました。

数珠は仏様にお参りをするときの正装として身につけるものです。

仏教の宗派による違いもあるため、

長く使うことを考えてお選びください!

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