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四方を守る5体の明王像!迫力ある五大明王の仏像の魅力

2019年08月09日

 

 

燃え盛る炎の光背や、険しい憤怒の表情など、

明王の仏像には独特の迫力があります。

そんな明王像が5体集まるとなると、その迫力はさらに倍増。

インテリアとしても主役になれるほどのインパクトが生まれます。

今回は、そんな五大明王の仏像の魅力についてお伝えします。

インテリア仏像にもおすすめの五大明王像について、

ぜひ参考にしてみてください。

 

五大明王とは

 

五大明王とは、その名の通り5柱の明王の集まりを指します。

仏教の世界には、如来・菩薩・明王・天部という4つの位があり、

それぞれに役割があります。

中でも明王は、仏教の世界において如来と菩薩の次に位置づけられ、

衆生を仏教の教えへと導いてくださると信じられています。

五大明王は、それぞれが各方角を守っています。

真言宗では、

中央は不動明王(ふどうみょうおう)、

東は降三世明王(こうざんぜみょうおう)、

西は大威徳明王(だいいとくみょうおう)、

南は軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)、

北は金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)が守ります。

天台宗では、金剛夜叉明王に代わり、

北に烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)が置かれるのが特徴です。

密教における明王は、大日如来からの使命により、

仏教の教えに従わない衆生を救うという役割があります。

そのため、明王の仏像は険しさや激しさが感じられる

「憤怒」の表情を浮かべていることが多いのです。

しかし、そんな厳しさもあくまで衆生を救うためのものであり、

頼りになる神様といえるでしょう。

 

五大明王の種類と特徴

 

五大明王と呼ばれている5柱の明王には、

それぞれ異なる特徴があります。

ここでは、個性的な明王の特徴をご紹介していきます。

 

    • 不動明王…
    • 五大明王で中央に置かれる存在であり、
    • 単独でも祀られることがある神様です。
    • インドのヒンドゥー教で三大神にあたる
    • 「シヴァ」が元になるといわれ、
    • 密教の宗派で重視されます。
    • 一般的には、1つの頭と2本の腕があります。

 

    • 降三世明王…
    • 東の方角を守る明王です。
    • 過去・現在・未来という3つの世界において、
    • 3つの煩悩である欲望・怒り・愚痴から衆生を守ると信じられています。
    • 4つの頭と8本の腕があり、
    • それぞれの手に武器を持っているのが特徴です。

 

    • 大威徳明王…
    • 西の方角を守る明王です。
    • 戦勝祈願のご利益が信じられており、
    • 「降閻魔尊」と呼ばれることもあります。
    • 水牛の背に乗る姿が特徴的であり、
    • 6つの頭・6本の腕・6本の足を持っています。

 

    • 軍荼利明王…
    • 南の方角を守る明王です。
    • 仏教の修行を妨げる障害を取り除くと信じられています。
    • 名前には「不死の霊薬(アムリタ)」と
    • 「とぐろを巻いた蛇(クンダリン)」の意味があり、
    • 頭に3つの目を持ち、腕は8本あります。

 

    • 金剛夜叉明王…
    • 北の方角を守る明王です。
    • 「金剛」とはもっとも硬いといわれるダイヤモンドのことを指し、
    • 強靭な智慧を意味しています。
    • 3つの頭と6本の腕を持ち、
    • うち正面にあたる頭部には5つの目があるのが特徴です。

 

    • 烏枢沙摩明王…天台宗では、
    • 金剛夜叉明王の代わりに五大明王として捉えられている存在です。
    • 炎の世界に住むといわれ
    • 不浄なものを焼き払うことで浄化すると信じられています。
    • 1つの頭部に3つの目を持ち、4本の腕があります。

 

代表的な五大明王の仏像

 

日本全国にある五大明王の仏像の中で、

代表的な例をご紹介します。

 

    • 東寺(京都府)…
    • 講堂の立体曼荼羅には、
    • 五智如来の脇に五菩薩と五大明王が安置されています。
    • 五大明王の仏像はいずれも国宝に指定されています。

 

    • 大覚寺(京都府)…
    • 嵯峨天皇の時代に建立された寺院であり、
    • 日本で最初に五大明王を祀ったとされています。
    • 五大明王像は重要文化財に指定されています。

 

    • 醍醐寺(京都府)…
    • 等身大をした五大明王像は、
    • 密教の仏像らしい呪術的な表現が特徴です。
    • 10世紀頃に作られたと考えられ、
    • 重要文化財に指定されています。

 

    • 宝山寺(奈良県)…
    • 厨子に収められた五大明王像です。
    • 江戸時代の湛海律師(たんかいりつし)が、
    • 赤栴檀の素材で制作したといわれます。
    • 重要文化財です。

 

    • 常福寺(三重県)…
    • 1年に3回の御開帳のときのみ参拝できる秘仏です。
    • 平安時代の弘仁期の作品と考えられ、
    • 重要文化財に指定されています。

 

RIYAKの五大明王像

 

 

仏像ブランドRIYAKの五大明王像は、

不動明王・降三世明王・大威徳明王・

軍荼利明王・金剛夜叉明王のラインナップがあります。

それぞれの明王像を単体で購入することもできますが、

ぜひ5体が揃う迫力を体感してみてください。

サイズ展開は、小さめのBASICと大きめのPREMIERの2種類。

5体が揃えば、いずれもインテリアとしては圧倒的な迫力を誇ります。

特に、PREMIERサイズは立像で約30cmという存在感があり、

主役級のインテリアとしてもおすすめです。

玄関やリビングルームをはじめとして、

高級感のあるお部屋作りに、

ぜひRIYAKの五大明王像をお役立てください。

 

***

 

険しい表情をたたえる五大明王は、

私たち衆生を仏教の教えへ導いてくださる存在です。

1体1体の仏像も個性的ですが、

5体の明王が集まる存在感には、ほかにはない迫力があります。

仏像ファンのみなさんは、

ぜひ五大明王を主役としてお部屋をコーディネートして、

インテリアをお楽しみください。

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