RIYAK

昔話でも親しまれる地蔵菩薩!仏像にはどんなご利益がある?

2019年08月23日

 

「お地蔵さま」という名前を聞けば、剃髪をした修行僧の仏像が、

すぐに思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか?

子どもの頃に聞いた昔話にも登場するお地蔵さまは、

今も昔も民間で親しまれている仏教の神様です。

今回は、そんな地蔵菩薩の特徴をはじめとして、

有名な昔話のあらすじを交えながら、

お地蔵さまの魅力をご紹介していきます。

 

地蔵菩薩とは

 

民間で「お地蔵さま」や「お地蔵さん」などと呼ばれて親しまれている神様は、

仏教の「地蔵菩薩(じぞうぼさつ)」です。

如来・菩薩・明王・天部という区分がある仏教の世界では「菩薩」にあたり、

如来に次いで2番目に高い位にあります。

そんな地蔵菩薩の仏像ですが、

一度はどこかで見かけたことがある方も多いのではないでしょうか?

地蔵菩薩の存在が比較的よく知られている理由のひとつとして、

子どもの頃にふれる昔話に登場することが挙げられます。

また、道路脇などの身近な場所に仏像が立てられているため、

仏教にほとんど関心のない方や子どもでも、

お地蔵さまの名前を知っていることがあります。

地蔵菩薩は、仏教においても重要な役割を担っています。

仏教の世界では、釈迦の入滅から56億7000万年後に弥勒菩薩が現れ、

衆生を救ってくださると信じられています。

こうして次の救世主である弥勒菩薩が現れるまでの長い期間、

衆生を救ってくださるのが地蔵菩薩です。

大地を司り、広い慈悲の心を持つといわれています。

また、古くから「親よりも先に死んだ子どもは、

賽の河原で石を積む」という言い伝えがあります。

子どもたちが懸命に石を積んでも、

鬼が来て崩してしまうのだそうです。

地蔵菩薩は、この子どもたちを鬼から守ると信じられています。

弱い者を守ってくださる、たいへん頼りになる神様といえるでしょう。

なお、地蔵菩薩は6柱で登場し「六地蔵」と呼ばれることもあります。

この数字は仏教における「六道輪廻」の思想と関係しており、

六地蔵は六道にいるすべての衆生を救ってくださると信じられています。

 

地蔵菩薩の特徴とご利益

 

地蔵菩薩の仏像は、剃髪をした修行僧の姿をしています。

一般的に菩薩の仏像はきらびやかな装飾品を身に着けているという特徴がありますが、

地蔵菩薩はまるで如来のようにつつましい身なりをしています。

ただし、一部の仏像においては、

装飾品があしらわれることもあるようです。

主な持ち物には、宝珠と錫杖が挙げられます。

道路脇にある地蔵菩薩の仏像が、

赤色の帽子やよだれかけを身につけていることがありますが、

これには「魔除けの力が信じられている赤色により、

子どもを守る」という意味が込められているようです。

地蔵菩薩のご利益として信じられているのは、

子どもの守護や子授けなどです。

大切な子どもを守る神様であることも、

民間で人気の理由なのかもしれません。

 

地蔵菩薩が登場する昔話『笠地蔵』

 

日本の昔話によく登場することからも、

地蔵菩薩が人々に親しまれてきた神様であることが伺えます。

ここでは、代表的な昔話の『笠地蔵』のあらすじをご紹介します。

(※地域により内容が異なる場合があります)

 

『笠地蔵』のあらすじ

 

あるところに心優しくて貧しい老夫婦が暮らしていました。

その年の大晦日、貧しくてお正月に食べるものがないため、

お爺さんは笠を編んで町へ売りに出かけます。

外では雪が降っていました。

お爺さんは、道中で六地蔵の仏像を見かけると、

積もった雪を払い、笠をかぶせてあげました。

結局、笠は売れませんでした。

しかし、帰宅したお爺さんが六地蔵のことを話すと、

お婆さんは「それは良いことをした」と喜んだそうです。

夜、老夫婦が眠っていると、

外から賑やかな歌声が聞こえてきました。

様子を見ようと家の戸を開けると、

玄関にお餅や米俵などの食べ物がたくさん置いてあります。

そして、並んで帰っていく六地蔵の後ろ姿が、

遠くのほうに見えたのでした。

 

『笠地蔵』から読み取れる地蔵菩薩の姿

 

道端に立っている地蔵菩薩の仏像は、

今も昔も庶民にとって身近な存在であったことが伺えます。

雪の中で寒そうに佇むお地蔵さまを見て、

お爺さんはどうしても放っておけなかったのではないでしょうか。

貧しいながらも親切心を持つ老夫婦が報われるエピソードは、

昔から多くの人々の共感を集めてきました。

六柱で並んでやって来るお地蔵さまのユニークな姿は、

アニメや絵本の作品でもよく見られ、

子どもたちから人気があります。

 

RIYAKの地蔵菩薩像

 

仏像ブランドRIYAKの地蔵菩薩像は、

小さめのBASICサイズで展開しています。

目を閉じてじっと佇む姿は、

小柄ながらも迫力を感じられる仕上がりです。

菩薩像らしからぬつつましい装いが、

優しい表情をしたお地蔵さまの魅力を引き立てます。

素朴な印象の仏像がお好みの方には、

木材の質感があたたかい無彩色タイプがおすすめです。

一方で、彩色済みタイプは、

優しいなかにも静かな威厳を感じさせます。

ぜひお好みに合う地蔵菩薩像をお選びください。

 

***

 

子どもにもその名を知られる地蔵菩薩。

昔話にもよく登場する人気の高い神様であり、

六道すべての衆生を救ってくださる頼りになる存在です。

RIYAKのインテリア仏像のお地蔵さまを、

お守りとしてご自宅にお迎えしてみてはいかがでしょうか?

  • ツイート